企業や個人事業主がビジネスを行う場合、商品やサービスの品質は大切です。しかし、最近の市場では、商品やサービスよりも、企業や個人事業主自体が重要になっています。消費者は様々な情報にさらされており、ものを買う時の判断基準について、迷う機会が多くなっています。かつては、大企業が販売している製品は、品質が良く信頼感があるという理由で、広く選択されていました。しかし、大企業による不祥事が明らかになっていき、信用度を大きく落としています。その結果、中小企業や個人事業主にも、市場拡大のチャンスが訪れています。
大企業でも当然重要ですが、特に中小企業や個人事業主がビジネスをする場合、知名度を上げるマーケティングと、立ち位置を決めるポジショニングが重要です。中小企業や個人事業主は、大企業ほど顧客に存在を知られていません。まずは、顧客に対して、自社や商品の存在を知ってもらう必要があります。その後、自社の商品が、市場でどのような立ち位置にあるのか、知ってもらうことが大切です。高級品か低価格品かで、市場での立ち位置は大きく変わります。また、どのような顧客に向けて商品を販売しているのかでも、市場での立場は変わります。
仮に、自社の立ち位置を明確にしていなければ、アプローチをかける対象を間違えてしまいます。高級品を販売する企業であるにも関わらず、大特価セールスをしてしまうと、イメージを壊してしまいます。逆に、安い商品を売っている場合に、高級感のあるCMを配信してしまうと、販売対象としている顧客からの購買はなくなります。商品やサービスの品質は、当然大切です。しかし、ビジネスにおいては、品質以上に、戦略が重要になります。