やみくもにリスクを恐れない姿勢が重要です

経営者の最大の任務は決算で良い成績を残す事でしょう。
前年度対比で増収増益となる事は非常に重要です。
しかし、これを最終的な目標にするのが良いことでしょうか?
結果として良い成績になる事は重要ですが、もう1つ重要なことは事業を発展させて行くことです。
変化を恐れてリスクを取らず安定して安全な事だけを行う会社に人々は魅力を感じないでしょう。リスクを避けるように努力することは悪いことではありませんが極端にリスクを避けるがあまり全く挑戦しなくなってはいけません。
成功を収めるためにはリスクを取らざるを得ない場面もあります。
状況をしっかりと把握して、様々なデータを統計的に分析し、リスクに対する成功した場合の見返りも計算した上で、最大の期待値が得られるように努力する事こそが最も重要なことなのです。
やみくもにリスクを恐れてはいけません。

また、すべての結果に対して責任を転嫁せず自分の事として受け入れる姿勢も大切です。
時には上手くいかずに失敗する事もありますが、責任を他のせいにしていては反省が生まれず、改善に繋がりません。
上手くいった時には関係する周囲の人間のおかげと思って感謝し、上手くいかない時は自分の責任と考えて反省出来る人物こそ向いているのです。
昨今のニュースを見ていると不祥事に対して責任の所在が不明確な事が多いです。
当事者としてはうやむやにして上手く責任逃れをしているつもりなのでしょうが、客観的に見ると責任の所在を明確に出来ない時点で組織としての不透明さと団結力の弱さを露呈している状況をよく思わない人も多いです。
日本はミスを許さない社会と考えられがちですが、ミスを認め次への改善へ繋げられる社会にしていかなければ今後の発展は難しいでしょう。